タナカ TCG22EAS 刈払機修理
刈払機のエンジンが掛からないから診てくれと、近所の先輩が持ってきました。
タナカの網入りマフラーのイマイチな機種。マフラーのふん詰まりだったらやっかいです。
さっそく診断してみます。見るからに使いっぱなしなのがわかります。
入っている燃料で始動してみましたが、初爆がきません。キャブレターから直接キャブクリーナーを入れたら掛かりました。電気系統はOKなようです。
手持ちの新鮮な混合燃料に入れ替えて始動してみますが、やはり掛かりません。
マフラーを外して確認してみます。
マフラーに詰まりが無くて良かった。排気ポートからピストンを覗いてみるとキレイでした。
ということは燃料系統が怪しいですね。キャブレターを外して、分解・点検してみましょう。
毎度のことですが、キャブレター周りは汚れています。エアフィルターもベトベト。
燃料フィルターは汚れているので交換です。キャブレターはあまりにも汚いので、分解する前に外周りを洗浄しておきます。
インマニ周辺も汚れが酷いので掃除します。
キャブレターを分解してみましょう。
内部も汚れが酷いです。メタリングダイヤフラムは伸びてパリパリに硬くなっています。
キャブレターを洗浄して、新品のダイヤフラム・パッキンで組み上げました。
インマニ周辺もキレイさっぱり。
他のパーツも洗浄・エアブローで組み上げる準備が整いました。
分解した逆の手順で組み上げました。燃料フィルター・燃料ホース・プライマリーポンプ・エアフィルターは新品に交換済みです。
プライマリーポンプを数回押して、チョークしてスターター3回引くと初爆あり。
チョークを戻してスターター1回でエンジン始動。
このキャブレターはメインジェットで燃料の濃さが固定されているので、燃料調整はありません。低速・高速・始動・停止を繰り返し、問題無く調子いいので、最後にギアケースにグリスを充填して修理完了です。
今回の原因は、燃料入れっぱなしと、不良燃料(水分混じりの燃料)かなと思います。