noajiiのブログ

修理の記録

ECHO 刈払機 AT22G 修理

今回持ち込まれたのは、ECHOの刈払機AT22Gです。ホムセン仕様でしょうか。

エンジンの掛かりが悪く、アイドリングが安定しなくて、フケも悪いとの事です。

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大切に使っているのがわかります。エンジン周りが奇麗です。

症状を確認してみます。やはりエンジンの掛かりが悪く、不調です。

燃料フィルターは奇麗なので、キャブレターを分解してみました。

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内部は奇麗ですが、ダイヤフラムが伸びてカチカチでした。

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一応パーツクリーナーとエアブローで掃除して、新品のダイヤフラム・パッキンで組み上げました。インマニの周辺を掃除して逆の手順で組み付けます。 

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キャブ調整をして、始動・低速・高速・停止を繰り返してみましたが、絶好調になりました。

試運転の時にギアケースの音が気になったので、グリスを注入して修理完了です。

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今回はすごく手入れのいい刈払機だったので、掃除の手間が省けました。

どの機械もこんなふうだったら楽なんですけどね。掃除が一番大変です。

ハンマーナイフローター HR660B 修理

今日はこんなものが持ち込まれました。

ハンマーナイフローターのHR660Bです。

かなり年季が入っています。

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症状は、左右に旋回するときにレバーを握るんですが、レバーを放しても戻りが悪くて真っ直ぐ走らず、草刈りがやりずらいとの事。「ワイヤーが駄目なら交換して」ということで置いていきました。

確認してみると、やはりレバーが戻りきらずプラプラになっています。特に右側の戻りが悪いです。

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レバーの戻りが悪いと片側のタイヤがフリーのままで、真っ直ぐ進まないということですね。

ワイヤーの固着で戻りが悪いのかと思い、確認してみたらワイヤーはスルスル動きます。ということは、ミッション側でしょう。

確認してみるとミッション側のレバーの動きがかなり渋いです。

矢印の部分が軸になっていて 、ここの動きが悪いようです。

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ハンマーで軽くたたいてあげないと戻りません。

軸の所にラスペネをかけて放置しておきましたが、まだ動きが渋いです。

レバー元の軸が錆び等で動きが悪くなってるのかもしれません。

あまりお金をかけたくないとの事なので、応急での処置をしたいと思います。

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(左)レバーを外したら錆びていました。(右)掃除して給油   

レバーを外して軸の錆を洗い流して、ラスペネを塗りながら動かしていたら、だんだんスムーズに動くようになりました。

レバーを取り付けて動作確認したら、スムーズに動きます。軸の部分にはグリスを塗っておきました。

本来ですと軸をバラシて磨いて組み直すんでしょうが、予算と時間も無いのでこれで良しとします。

今回は軸の部分に水が入り込み錆が発生して動きが悪くなったと思われます。

この部分には水が入らないように、グリスを切らさないほうがいいですね。

これで修理完了です。

ゼノア BC2711EZ 修理

ブロワ修理の方が刈払機の修理で持ってきました。

ゼノアのBC2711EZ。

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草刈りをやっていたところ、突然エンジン停止。スターターは引けるがウンともスンとも言わないそうです。

症状を確認してみます。

キャブレターがあまりにも汚いので掃除していたら、インレット側のホースが外れているのを発見。

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劣化でホースが裂けて外れたようです。これでは燃料がキャブまで来ませんね。

ホース交換のためタンクグロメットを外したら、今度はタンク内部でホースが千切れていました。やはり劣化のようです。

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ホースを新品に交換しました。

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あとは元通りに組み付けて、エンジン始動・キャブ調整をして完了です。

ホース類は消耗品なので、定期的な交換が望ましいです。

今回のこのお方、他にも不調な機械があるので、また持ってくるとの事です。

もう少し厄介な修理もやってみたいですね。

STIHL エンジンブロワ BG50 修理

今日はこんなものが持ち込まれました。

STIHLのエンジンブロワBG50です。

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エンジンの掛かりが悪く、掛かっても不調との事です。

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症状を確認してみます。

入ってる混合油は新しいものということで、プライミングポンプをシコシコ7~8回。

チョークをしてキルSWをON。

スターターを3回引くと初爆が来ました。

チョークを戻してスターターを引くとエンジンが掛かりましたが、続かずエンスト。

アイドルスクリュウを回してスローを上げましたが、なんかボコボコいってます。

Lニードルを少し締めると安定しました。

暖機したところでスロットルを握ると、ボボボボボボといってふけ上がりません。

燃料が濃すぎるようです。Hニードルを少しづつ締めながら一番いいところにしました。

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左がLニードル 右がHニードル

ブロワの場合、エンジン全開での長時間使用が考えられ、薄すぎだと焼き付く恐れがあるため気を付けないといけません。

部品交換無しのキャブ調整のみで修理完了です。

持ち主によると、ネット通販で新品を格安で買ったようです。買って少し使っていたら調子が悪くなって、買ったところに連絡したら修理は一切やらないと言われたそうで、我慢して使っていたが重症になって持ち込んできたようです。

 

修理完了の連絡をしたら、「刈払機を使っていたら突然止まってそれっきりエンジンが掛からない」とのことで持ってくるようです。それは次回の修理で。

ウイングモア 修理

近所の先輩がこんな物を持ってきました。

ウイングモアです。

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3年放置でエンジン掛からないそうです。

燃料入れっぱなしの3年放置は、キャブレターが駄目でしょうね。

「エンジン掛かるようにしてくれ」との事なのでやってみます。

 

燃料のガソリンは異臭を放っています。

エンジンはKawasakiのFE170です。  キャブレターはこれ⇩ 早速バラしてみます。 

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エアクリーナーを外します。

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キャブレターのスタッドボルトを外して、スロットルロッドを外してキャブレターを外します。

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分解してみました。中は酷い状態です。ガソリンがガム化してます。

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コンディショナーに漬け込みます。 

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 ガム状になった汚れを取るのに2日かかりましたが、奇麗になりました。

ジェットの中に入ってるチューブ(矢印)がなかなか取れませんでした。

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早速組み立てて取り付けます。

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燃料タンクとホース・コック内の古いガソリンを抜いて新鮮なガソリンを入れ、いよいよエンジン始動です。

コックを開けて、チョークを引いて、エンジンスイッチON、リコイルスターターを引きます。スターター2回引いたらエンジン掛かりました。

チョークを戻してアイドリング状態になりましたが、若干ハンチングします。

エアスクリューを調整しましたが、あまり変わらず。

アクセルを開けてみましたが、気持ちよく回転が上がります。安定しています。

アクセルを戻してアイドリングにすると、やはりほんの少しだけハンチングします。

ガバナの関係でしょうか?   まあ草刈の回転数では調子がいいので良しとします。

 

今回は、長期間ガソリンを入れたままにしたため、キャブレター内でガム状になり、ジェット類を詰まらせたのが原因でした。

3ヶ月以上使わないときは、キャブレター内のガソリンを抜いとくだけなんですがね。

 

タナカ TCG22EAS 刈払機修理

刈払機のエンジンが掛からないから診てくれと、近所の先輩が持ってきました。
タナカの網入りマフラーのイマイチな機種。マフラーのふん詰まりだったらやっかいです。

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さっそく診断してみます。見るからに使いっぱなしなのがわかります。
入っている燃料で始動してみましたが、初爆がきません。キャブレターから直接キャブクリーナーを入れたら掛かりました。電気系統はOKなようです。

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手持ちの新鮮な混合燃料に入れ替えて始動してみますが、やはり掛かりません。
マフラーを外して確認してみます。

マフラーに詰まりが無くて良かった。排気ポートからピストンを覗いてみるとキレイでした。

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ということは燃料系統が怪しいですね。キャブレターを外して、分解・点検してみましょう。

毎度のことですが、キャブレター周りは汚れています。エアフィルターもベトベト。

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燃料フィルターは汚れているので交換です。キャブレターはあまりにも汚いので、分解する前に外周りを洗浄しておきます。

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インマニ周辺も汚れが酷いので掃除します。

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キャブレターを分解してみましょう。

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内部も汚れが酷いです。メタリングダイヤフラムは伸びてパリパリに硬くなっています。

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キャブレターを洗浄して、新品のダイヤフラム・パッキンで組み上げました。

インマニ周辺もキレイさっぱり。

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他のパーツも洗浄・エアブローで組み上げる準備が整いました。

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分解した逆の手順で組み上げました。燃料フィルター・燃料ホース・プライマリーポンプ・エアフィルターは新品に交換済みです。

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プライマリーポンプを数回押して、チョークしてスターター3回引くと初爆あり。

チョークを戻してスターター1回でエンジン始動。

このキャブレターはメインジェットで燃料の濃さが固定されているので、燃料調整はありません。低速・高速・始動・停止を繰り返し、問題無く調子いいので、最後にギアケースにグリスを充填して修理完了です。

今回の原因は、燃料入れっぱなしと、不良燃料(水分混じりの燃料)かなと思います。

ECHOチェンソー(GC302)修理

また久しぶりの更新です。

修理作業は沢山やっていたのですが、作業の途中で写真を撮るのが面倒で更新をサボっていました。約8ヶ月ぶりの更新です。

今回は、友人が持ち込んできたECHOのチェンソー(GC302)の修理です。

チェンソーはあまり詳しくないんですが、頑張って修理したいと思います。

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作業中にガス欠になり、燃料とチェンオイルを補充したそうなんですが、燃料タンクにチェンオイルを入れてしまったのに気づかず、数十回スターターを引いたようです。

エンジンがかからないところで入れ間違いに気づき、オイルを抜いて燃料を入れ直したのですが、やはりかからずで持ち込んできました。

以前から不調だったのと、1回も掃除したことが無いとの事なので、燃料系統修理と機体の掃除をしていきます。

まずは燃料フィルターですが、汚れているので交換ですね。

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スターターを外してみると汚れています。洗浄してエアブロー。

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こちらも汚い。

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クラッチカバーも。

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スターターも。

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エアフィルターカバーを外してみると、フィルターはふん詰まりです。

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キャブレターの収まっているところにも切粉が入っていました。

各ロッドやホース類を外してキャブレターを取り出します。

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ここも掃除しました。

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プライマリーポンプも交換します。

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キャブレターを分解する前にLHニードルの開き量をメモしておきます。

L側1と1/2回転、H側3/4回転でした。

内部はオイルでベトベト、ダイヤフラムは伸びてパリパリ・カチカチでした。

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洗浄・エアブローして、新品ダイヤフラム・パッキンでキャブレターを組み上げました。

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各パーツの準備ができたので、組み上げていきます。

まずは、洗浄の際に外しておいたIGコイルを取り付けます。

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スターターを取り付けます。

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外した逆の手順でキャブレターとプライマリーポンプを取り付けます。

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この状態で一度エンジンをかけて、燃料漏れとオイルポンプからチェンオイルが出るか確認します。

エンジンかかりました。燃料漏れ無し。オイルが出るのも確認。

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エアフィルターとフィルターカバーを取り付けます。

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ガイドバー・ソーチェン・クラッチカバーを取り付けます。

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最後にキャブ調整をします。

最初のセッティングだとかなり濃いようです。アクセルのツキと最高回転に気を付けながらLHニードルを調整して、絶好調になりました。

ソーチェンの目立ては自分でやるそうなので、これで修理完了です

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持ち主には、使い終わったらスターターとクラッチカバーを外して掃除するように言っときましたが、多分すぐ忘れて使いっぱなしになるんでしょうね。